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「それで?白金君はどうしたのか教えたまえ。」
「突然倒れた。」
「倒れた………?」
たまえ星人……もとい、里伊田は首を傾げて、断りも無しに俺の部屋に上がりこんできた。
そして、白目を剥いている雪を見て一言。
「……失神している……。これは、激しいショックによる一時的なものだろうな。」
以外に親切な一面を持っているらしい。
それとも顔がいい奴に対してだけは態度がいいのかも……。
そんな事を思っていると、里伊田が俺の方を向いたから、一瞬考えを読まれてしまったのかと思った。
「相当ショックだったのようだな。妖怪君のその格好が強烈過ぎたようだ。少しだけ控えたまえ。」
「………失礼な奴だな、おい。」
雪は俺を見てこうなってって言いたいらしい。
俺はこれでも頑張って十七年の歳月を生きてきた。だと言うのに………。
「俺を否定するのか!!」
「いや、お前の生き方を否定しては居ないぞ。」
「なら存在を否定してるのか!!」
「いや、寧ろその意味の無い仮装を否定しているのだ。」
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