0.プロローグ

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少女(ユイリス) 「…ぁーあ…ぅ…」 ユイリス(M) 「13年前のある雨の日のこと、ごみ捨場に座り込む裸の少女が1人」 カール 「誰かいるのか?」 少女(ユイリス) 「う…?ぁ…」 カール 「こんなところで、それにそんな格好で一体どうしたんだい?お母さんは?」 ユイリス(M) 「中年の男は少女に問う、だが少女には伝わらない」 カール 「もしかして言葉がわからないのか…?」 少女(ユイリス) 「うぅ…」 ユイリス(M) 「男は静かにしゃがみ、優しく少女の肩に触れた。そして柔らかい笑みを浮かべてこう言った」 カール 「怖がらなくていいんだよ、大丈夫。…わたしのところにおいで。歓迎するよ」 ユイリス(M) 「少女には言葉の意味はわからなかったものの、男の笑みを見て安心したのか、ゆっくり差し伸べられた手を握った。」 カール 「そうだ、君に名前をあげよう。…うーん、ユイリスなんてどうだい?」 少女(ユイリス) 「う?」 カール 「ユイリス、うん。今から君の名前はユイリスだ。と言っても今の君にはわからないだろうけどね。」 ユイリス(M) 「これから教えてあげよう。そう言った男の満面の笑顔がまぶたに焼き付いて離れない。その笑顔は、生涯わたしの支えとなった。」  
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