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食事後
カール
「いつもすまないねユイリス。子どもたちの面倒や炊事洗濯一切を任せてしまって…。」
ユイリス
「いいのよカール先生。先生は両親のいないわたしを、まだ幼かったってのに何も聞かずに引き取って育ててくれた。だから先生の役に立ちたいっ!わたしが先生のためにできることってこれくらいしかないもの。」
カール
「ユイリス…ありがとう…。本当に、本当にありがとう…っ…」
ユイリス
「ちょ、ちょっと先生!?どうして泣いて…っ」
カール
「ユイリス…君に大事な話があるんだ、そこにお座り。」
ユイリス
「え…?先生…?」
カール
「わたしはねユイリス、君に出会えて本当によかったと思っているんだよ。13年間ずっと、1日も君と離れたことはなかったんだ。本当の娘のように思っているよ。」
ユイリス
「先生…」
カール
「13年前君を引き取ったからこそ、今のわたしがいて、ウイたちがいる。孤児院を設立して、みんなに出会えて、わたしはすごく幸せだ。」
ユイリス
「わたしもだよ?先生が引き取ってくれなかったらわたし…言葉も知らずに、一生生ゴミ漁りの人生だったかもしれないもの…」
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