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無事?にアドレス交換も終わり、今度こそ本当に解散となった。
その帰り道、優介と勇輔は・・・
「ホッッントにお前には感謝だよ。マジありがとな。」
恥ずかしげもなく優介の肩に手を回し、嬉しそうな表情をしていた。
『ええって、別に。俺もそれなりに楽しかったしな。』
そんな親友の表情に普段なら嫌がる優介もすんなりと受け入れいた。
「そうかぁ。いやぁ、それにしてもお前と友達で初めて良かったと思ったよ。」
『初めてかよ!・・まったく。俺もお前にそんな感情を早く持ちたいわ。』
「おい、まだ良かったって思った事ないのかよ。中学時代にいろんな事助けたろ?」
『そうやったっけ? ん~・・・まぁ覚えてへんって事はなかったって事か。』
「おい!」
『嘘やって♪ ほんま、お前と友達で良かったと思ってるよ。』
「まったく。・・まぁこれからも【ゆうすけ】コンビ、仲良くなってこうぜ♪」
肩に回していた手を解き、握手を求めたが・・・
『えっ? いや、なんか言い方がダサいから遠慮しとくわ。』
「・・・」
見事に拒否され、日が完全に沈んだ事で少し涼しくなった風が街と、勇輔が差し出した手の指と指の間を寂しく吹き抜けていった。
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