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ここは山奥にある村。
[天人の涙]を納めし村。
名を楓月村という。
この村は四つの区域に別れており、それぞれ火・水・風・土の神を奉り、中央には立派な祭壇があった。
今、この祭壇がある広場では人々が賑わい、年に一度の祭りの準備に忙しなく動いている。
人々の顔には笑顔が溢れていた。
日暮れと共に始まり、明日の夜中まで村は祭り一色に染まる。
この祭りは火・水・風・土の自然の神に感謝し、神刀と呼ばれる[天人の涙]が人々の目にかかる数少ない機会でもあった。
花々が飾られ、鮮やかな布が張られ、祭りを祝う食事も並べられた。
日が暮れ、いよいよ祭りが始まる。
開始時刻に合わせ、祭壇へと向かう四人の男達。
彼等に注がれる、憧れと尊敬の眼差し。
彼等は村人達の誇りであった。
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