False village...1

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「けど、その封魔身石とあなた達の姿を見てわかりましたよ」 「へぇ~、なになに?」 メギアが目をキラキラさせてジクスを見上げる。 魔族達は顔を俯かせ、押し黙っている。 「貴方はさっき封魔身石が吸収した魔力を放出する特製があるって言いました 魔物が魔族の魔力を嫌うのは知っていますよね? もちろん、嫌いな物にわざわざ近付いて行く魔物なんて存在していません」 「あ、わかった! それで、居場所が無くなった魔物達が森の近くに移って、人が寄り付かなくなったんだね?」 メギアが自信満々に言う。 「残念 旅人は時々来ていたはずだ 最初は人間になりすました状態でもてなし、何事もなく過ごしていたハズだ…」 「えぇ、その通りです」 悲しい表情をした村長が割って入った。 「最初は平和に暮らしていたのじゃ… 時には、自分が人間ではないかと勘違いするほどだった じゃがな、この村を訪れるのがいい人間だけではない…」 「その通りです 人間として暮らし始めてから15年。 盗賊やらの悪人が村を襲い始めました 追い返そうと思えば追い返せた…」 青年が顔を俯け、悲しげに語る。 「けど、僕達は平和に依存していたんです」
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