77人が本棚に入れています
本棚に追加
夕方、ジクスは食事に誘われた。
メギアを右腕に巻き付け、ジクスは一番大きな村長の家の前でみんなに紹介された。
村民は全員で五十人ちょっと。子供が十人ほど。
その後、村長の家とその周りで宴が設けられた。
テーブルに並ぶのは乳製品や家畜の肉を主にした、質素かつシンプルな食事。
この村特有の太鼓のようなものを打ちならし、村民は輪をつくって踊る。
一人と一匹は、その様子を遠くから見ていた。
次の日。
ジクスは相変わらず、夜明けとともに起床した。
天候はよかった。
外に出ると、みんなが起きて、活動を始めていた。
牛の乳を搾る者、薪を集める者など、様々な事をしている人達がいた。
通り掛かったジクスと同い年くらいの若い青年に、まだ寝ていらしても大丈夫ですよと言われ、ジクスは習慣なんですよと答えた。
話しかけた男性は
「そうですか
なら、僕がこの村を案内しましょうか?」
ジクスは断る理由もないので、お願いしますと言う。
「まずは朝食にしましょうか」
そう言い、村長の家の近くに行った。
そこには、一仕事終えたみんなが所々に集まり、朝食を食べていた。
最初のコメントを投稿しよう!