False village...1

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 夕方、ジクスは食事に誘われた。 メギアを右腕に巻き付け、ジクスは一番大きな村長の家の前でみんなに紹介された。 村民は全員で五十人ちょっと。子供が十人ほど。 その後、村長の家とその周りで宴が設けられた。 テーブルに並ぶのは乳製品や家畜の肉を主にした、質素かつシンプルな食事。 この村特有の太鼓のようなものを打ちならし、村民は輪をつくって踊る。 一人と一匹は、その様子を遠くから見ていた。 次の日。 ジクスは相変わらず、夜明けとともに起床した。 天候はよかった。 外に出ると、みんなが起きて、活動を始めていた。 牛の乳を搾る者、薪を集める者など、様々な事をしている人達がいた。 通り掛かったジクスと同い年くらいの若い青年に、まだ寝ていらしても大丈夫ですよと言われ、ジクスは習慣なんですよと答えた。 話しかけた男性は 「そうですか なら、僕がこの村を案内しましょうか?」 ジクスは断る理由もないので、お願いしますと言う。 「まずは朝食にしましょうか」 そう言い、村長の家の近くに行った。 そこには、一仕事終えたみんなが所々に集まり、朝食を食べていた。
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