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とある森の中に二人の親子がいた。
「お父さん」
少年が男性に呼びかけた。
「なんだ?」
「お父さんは何で強くなろうとしたの?」
少年の問いに父親は一瞬驚いた顔をしたがすぐに話し始めた。
「守りたい者がいたんだ。だから強くなれた」
「守る?」
少年は首を傾げた。
「誰かを救うため、死んでほしくない人に生きててもらうために全力で戦う。守るってのはそんなもんさ。
お前にそんな人はいるか?」
「うん!! お父さんでしょ? お母さんでしょ? あと〇〇〇もでしょ? あと………」
「そうかそうか!! ならそれを忘れるなよ?
しかし、俺を守るだ? だったら世界最強にならなきゃ無理だな」
「だったら僕世界最強になる!!」
「クッ、ハッハッハッハ!!!!」
少年がそう言った瞬間、父親は笑い始めた。
「だったら努力しろ!!諦めるな!! 自分の道を進め、徹底的にな!!
」
「うん!! 僕がんばるよ!!」
この時の会話は少年の心に一生残るものとなった。
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