儚い消滅は露の如く

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日本ではここ1年間で約10万人もの人々が行方不明となった。 マスコミも家族も友人も散々騒ぎ立てて、日本は完全に混乱状態。 言うまでもなく、経済的にもかなりの打撃を受けている。 行方不明に関する情報は殆どなく、様々な都市伝説や仮説が飛び交うのみ。 政府で様々な対策を講じられ、施行されるがさほど効果はなく、むしろ被害が大きくなるケースもある。 地面に染みゆく朝露のように、人が儚く消えていく。 とある高校生、神山 竜司(かみやま りゅうじ)。 彼の周りでも知り合いが次々と消え、他人事だと思っていたこの集団失踪事件の深刻さを痛感していた。
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