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TAKAHIROサンは意味の分からないことを言って自分の控え室に帰っていった。
「何なんだよ。あの人…」
ムカつく…
※只今より『』は心の中の声とします。
†TAKAHIRO side†
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
思い出した
アイツは、あの時の女だ
あの時の…―――――
―――2年前。
『あぁ、もうメンドくせぇ。ファンの女ども、いつまで追いかけてきやがる…!』
俺はイベントで、ある街に仕事に来ていた。
飲み物を買うために自動販売機を探していたら、ファンに見つかって追いかけられる始末。
隠れるために、変な古びたビルの屋上に上った。
そこで見つけたのが、アイツだ。
「♪~仰げば尊し わが師の恩~ 教えの庭にも~……あれ?なんだっけ??」
ブレザーの制服で、スカートは短くて赤のチェック。
しかも『仰げば尊し』もまともに歌えねぇ、そんな変な女。
「ん?うわっ!何!?」
『ヤベッ!コイツも俺がEXILEだって知って…』
「何だよ~、ここアタシの特等席なんだから。邪魔しないでよね」
『なんだよ、知らねぇのかよ』
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