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…そこまで考えてなかった。「プレゼントは俺だよ(はぁと)」と言うことしか考えてなかったから当然の結果といえば当然なんだけど。
「えと…、じゃ、じゃあ。 ウサギさんのお願いを一つだけ聞くよ。」
「一つだけか、ケチだな。」
「うるせぇよ!!俺だって色々あるんだ!!!」
「そうだな…1つだけだというのなら、」
「その1つを100こにしろっていうのはナシだかんな。」
「ずっと、…死ぬまで、俺の側にいて欲しい。」
…全然、考えてもない事を言われてしまったので俺の思考回路が一瞬フリージしてしまった
大方なんかエロいことでも言ってくるもんだとばかり思っていたから。
「そんなことで、よければ。」
それがどんなに大変なのか、分かっているつもりだけど、その時の俺は思わずそう答えてしまった。
つまり、「一生俺の恋人でいろ」といわれているようなもんなんと答えた後すぐに分かって、「好き」とか「恋」とか「恥ずかしさ」とかっていう感情が渦巻いて、脈が速くなって…
「大丈夫。俺はもうウサギさん以外好きになる気はないから」
…とは、恥ずかしすぎて流石に言えなかったけど、その大きなウサギさんの手を握ってあげた。
「ウサギさん…大好きだよ」
ギュッと抱きしめられたウサギさんの胸の中で聞こえるか聞こえないかくらいの声でそっと呟いた
Fin.
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