目覚め

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寒い 寒い 暗闇をさ迷う、私――。 暗闇というものが良く分からないから、これが暗闇なのか、と感心する。 しかし、その感情が生まれたのは最初だけ……。 次に生まれたのは孤独感。 どうしてだれも居ないの? その時私は気付いた。 私は落ちていたのだ……。落ちてゆく、落ちてゆく。その落ちてゆく時に、ついでに私から色んな物がこぼれ落ちてゆく……。 寒さはまだまだ直らなくて、ただ、全てがこぼれ落ちた私はただの脱け殻と化して……。 そうして私は… 落ちてゆく――。
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