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「起きたんだ。おはよ」
リビングにはやっぱり和都がいた。
『お…おはよっ』
声…裏返ってないな!
昨日の事は覚えてない事にしよう!
『俺、いつの間に寝たんだっけ?酒呑んでたから覚えてねーや』
俺はアハハと棒読みの笑いを和都へ向けた。
「そうなの?覚えてないんだ?」
和都は俺をチラッと盗み見てくる。
俺は唾をゴクリと飲み込んだ。
「…嘘だろ?」
『えっ?』
俺はギクリと身を弾かせてしまった。
「その反応、やっぱり覚えてんだろ?有也は嘘つくとき、音鳴らして唾飲むんだぜ」
和都は笑いながら俺の前にきた。
「俺に嘘ついた…罰だから。」
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