魔人『王伝源吾郎』襲来

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『そのXYZはどこに売ってますか?ゲームショップじゃ見たことがないんですけど…』 柴山は掲示板に書き込みをした。 『それは無理もない!何しろとある店にしか置いてない幻のゲームである。普通ならお客様が店と商品を自由に選べるのだが、恐るべきことにその店、そしてそのゲームは逆に人間を選ぶのである!とにかく真っ赤に染まる満月の晩は、テレビ画面の前でピコピコするのはやめて思い切って散歩に出掛けることをお勧めしよう。柴山君!』 (・・・!!!?) 柴山は恐怖と戦慄に震えた。 開かれたネットでの交流は匿名性が高く、相手の素性など知らないのが当たり前であるがこの書き込みの主は敢えて『柴山』と名指しをしてきたのだ。
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