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『パパラッパッパッ・・・ガッ・・ガガガガッ・・・うっううぅ・・・』
ドラゴンファンタジーⅩⅡのファンファーレは無機的なノイズで掻き消され、やがてそれは男のうめき声に変わっていった。
(な、なんだ?や…やめろ、やめてくれよっ!)
霊感とは全く無縁な鈍感男の柴山ではあったが、携帯…いや、部屋中に漂いはじめたとてつもなく強大な気配に圧倒され、あたかも捨て犬のような目をして辺りを恐る恐る見回し、そして携帯を手にしてゆっくりと顔を近づけた…。
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