~第一話~

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『智也、今日は早かったねぇ?』 『ん?そうか?』 ――――先月、私達は二年に進級した。 それからというもの、智也が朝から帰りまで一緒にいてくれる。 智也いわく、 “お前は無防備だから” ……だそうだ。 今年の一年生はどうやらタチが悪いらしい。 その一年生から私を守る為だそうだけど… 『智也は心配しすぎなんだよー』 私はこんなに地味なんだよ? 誰が狙うってのさ。 笑いながらそう言ったら 『はぁ…そういう無自覚な所が危ねんだよ…』 と深いため息をつかれた。 『無自覚……?』 何それ……?
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