ありがとう

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皆さんこんにちは。 <キン.ツチ>です ―突然ですが... 皆さんは【ありがとう】を 素直に言えますか? 私は言えません。 『おーいッキン!!!』 特に、コイツには...― 今私の目の前に息を切らして走ッてきたのは 同じ里の ―<ザク.アブミ>―  俺様的なウザイ男。 『ほらッ』 私の頬が一瞬冷やッとした 『喉かわかねーの?』 『...。』 渇かない訳がない... なんせ今は8月の真っ只中、日差しも一番強く高い午後の2時 私は彼の手から奪うように飲み者を手にした 『暑いな...』 先に口を開いたのは彼 私は対抗するかの様に 『何で隣に座るのよ!!』 そう告げた そう言うと彼は 一度私の方を見て意地悪そうな笑みを浮かべて私に言ッた 『いいじゃねーかよッ 減るもんでもねーんだし!! ―それよりさ、 お前好きなヤツとかいんの?―』  ――はッ...? 『俺、好きなヤツには 積極的なほうだからさ―?』 確かに彼は そう言ッた... 意味も分からないまま 刻々と時間は立ッた しばらくして彼が口を挟む 『ま。 そーいう事だッ!!! じゃあ俺、先に行ッてるぜ』 逆光で顔が見えなかッたが また意地悪な顔をしていたんだと思う ――好きッて    なんだろう?――
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