[カラカマ]

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ケンヂ「見つけた! アヤカ~!!」 ようやくアヤカの元にたどり着いたケンヂとアズマ。 ケンヂ「何や!? この馬鹿デカイ鳥は‥」 しかしアヤカは、[カラカマ]に捕えられていた。 アズマ「ご無沙汰やな‥カラカマ!!」 ケンヂ「先生、コイツがカラカマか!?」 アズマ「せや‥」 ケンヂ「コイツが‥5年前、父上と母上を‥」 ケンヂは怒り、拳を握りしめている。 アズマ「いや、5年前に森羅を全滅させたカラカマはコイツやない‥こんな雑魚の下っぱに森羅は負けん」 ケンヂ「アヤカ! 今助けに行くで!」 刀を構え、ケンヂがカラカマに斬り掛かる。 アズマ「ケンヂ、落ち着き!」 ケンヂは、激しい怒りによってアズマの言葉が耳に入らず、そのまま突っ込んでしまう。 アズマ「ケンヂ~!!」 「ドスッ!!」 ケンヂ「‥‥!!」 ケンヂをかばい、カラカマの攻撃がアズマに直撃してしまった。 アズマ「ぐっ‥!」 ケンヂ「先生!!」 アズマ「あ、アホ‥お前が我忘れて‥どないすんねん」 ケンヂ「先生‥スンマセン」 アズマ「ワイは治癒に集中する」 ケンヂ「はい」 アズマ「えぇか? 昼間教えた事を思い出すんや」 ケンヂ「はい」 アズマ「想い、念じ―‥」 ケンヂ「心をひとつにする」 アズマ「何や、分かっとるやないか」 ケンヂ「何べんも聞いたから‥」 ケンヂがカラカマを睨み付け、勝負を仕掛ける――。
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