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――早朝。
???「ケンヂ~!!」
毎朝山奥にこだまする叫び声、動物達の目覚まし時計だ――。
ケンヂ「何やねん‥」
目をこすりながら起床するケンヂ。
???「いつまで寝とる気や、もう朝やで!」
ケンヂ「あんなぁアズマ先生‥朝ってのは日が差してからの事を言うんや、まだ薄暗いやないか」
確かにまだ夜明け前だ。
アズマ「ア~ン? 屁理屈言うとる暇があったらもっと修行気張らんか、強うなって父チャンと母チャンの仇を討つんやろ?」
ケンヂ「へいへい、朝から説教かいな‥」
そう呟きながらケンヂは、朝食を食べにリビングへ向かう。
???「ケンヂ君、朝ご飯はしっかり食べなアカンよ? スタミナ付けて修行気張りや」
ケンヂ「はい、素子サン」
素子「素直でよろしゅう」
アズマ「ケンヂのヤツ‥姉貴には素直やなぁ」
???「はよぅ」
すると、そこへ幼い少女が目をこすりながら歩いて来た。
アズマ「おっ、アヤカ‥今朝は早いなぁ☆」
アヤカ「せんせぇの声でおきた」
アズマ「スマンなぁ~‥起こしてしもうたか」
ケンヂ「そうゆう自分はアヤカに甘々やないか」
アヤカ「兄上、またしゅぎょういってまうん?」
ケンヂ「スマン、今日は早よう帰るからな」
アヤカ「うん‥」
アヤカはとても寂しそうだ――。
アズマ「‥‥」
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