[5年後]

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――早朝。 ???「ケンヂ~!!」 毎朝山奥にこだまする叫び声、動物達の目覚まし時計だ――。 ケンヂ「何やねん‥」 目をこすりながら起床するケンヂ。 ???「いつまで寝とる気や、もう朝やで!」 ケンヂ「あんなぁアズマ先生‥朝ってのは日が差してからの事を言うんや、まだ薄暗いやないか」 確かにまだ夜明け前だ。 アズマ「ア~ン? 屁理屈言うとる暇があったらもっと修行気張らんか、強うなって父チャンと母チャンの仇を討つんやろ?」 ケンヂ「へいへい、朝から説教かいな‥」 そう呟きながらケンヂは、朝食を食べにリビングへ向かう。 ???「ケンヂ君、朝ご飯はしっかり食べなアカンよ? スタミナ付けて修行気張りや」 ケンヂ「はい、素子サン」 素子「素直でよろしゅう」 アズマ「ケンヂのヤツ‥姉貴には素直やなぁ」 ???「はよぅ」 すると、そこへ幼い少女が目をこすりながら歩いて来た。 アズマ「おっ、アヤカ‥今朝は早いなぁ☆」 アヤカ「せんせぇの声でおきた」 アズマ「スマンなぁ~‥起こしてしもうたか」 ケンヂ「そうゆう自分はアヤカに甘々やないか」 アヤカ「兄上、またしゅぎょういってまうん?」 ケンヂ「スマン、今日は早よう帰るからな」 アヤカ「うん‥」 アヤカはとても寂しそうだ――。 アズマ「‥‥」image=53276662.jpg
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