訳ありな二人

ホントに優しい人間

何日かライブが続いて二日休みがでた

メンバーもへたっていて寝て過ごす奴も多かった
そんな時真紀から電話がきた

『どう？毎日大変でしょ？』

『今日から二日オフなんだ、みんなぐったりで観光どころじゃないな（笑）』

『そうよね（笑）昨日ね、高校の時の同窓会の通知届いたの！雄介もいけたらいいのに』

『東京帰って間に合ったら行くようにするよ』

『雄介いったら喜ぶよ（笑）あ、それとね』と真紀はクスッと笑った

『この前お世話になってた風俗のオーナーが店きてくれたの』

ええ！それってかなりヤバイんじゃないのか？笑い事じゃないぜ、真紀！

『今はね、風俗じゃなくて、ホストとキャバクラのオーナーになってるんだってよ。私の常連だった人が今でもキャバクラにきてくれてるよって笑ってた（笑）』

『脅しにきたとかさ、なんか変な意味で会いにきたんじゃ…』

『それはないよ。一年に一回は私の顔見に来てくれるんだ（笑）』

下心あるに決まってるよ！真紀はどこまで純粋なんだ…

『結婚ダメになったっていったら悲しんでた…』

『オーナーって人やっぱりアッチ関係の人？』

『親はそうみたいだけど、全然違うよ。奥さんもいるしね。奥さんは車椅子なんだって…すっごい綺麗な人だったよ！見せてもらったけど。子供も生めないみたい』

『若い人？』

『４０くらいかな…でも雄介より若く見えるよ（笑）』

心配してやってるのになんなんだ