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翌朝俺は目覚ましに、熱い缶コーヒーを買いに行った
待合室でゆっくりコーヒーを飲んでいると肩を叩かれた
振り向くと社長だった
『こんなとこで何してんだ?』
『あ、おはようございます。この前すいませんでした、わざわざ。昨日親父が心臓の手術したんですよ。母親と交代して一晩ついてました』
『だからここの病院いたのか(笑)うちは嫁さんがこの前手術したからしばらくこっちに泊まってるんだ』
『奥さんどうですか?』
『なんとか…でも昔みたいに歩いたり出来ないだろうな…松葉杖やら車椅子は使わないと生活は出来ないさ。でも、ピクリともしなかった足が動くようになってな(笑)俺としては嬉しい』
『交通事故ですか?』
『いや、マンションの屋上からとびおりた…』
俺は言葉が出なかった…自殺?
『自殺とかじゃなくて…自分は本当はこの世の人間じゃないから元の世界に戻るねって…たまたま落ちた場所が公園の近くで木に引っ掛かって助かった。変わった女だろ?』
はいともいいえとも言えない
『冷たそうな顔してるけど人一倍情の熱い女だ。真紀とは正反対にみえるけど。よく似てるよ(笑)真紀も情がありすぎて…いつも一生懸命だろ?うちで働いてた時もそうだ。早くいい奴みつかるといいんだがな…』
この人と話してると自分がすごく小さくみえる。体型とかじゃなくて、人間的に…いろんな経験してきてるんだろな
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