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ある夜真紀から電話がきた
『雄介…お父さんの事で忙しいのにごめん…』
『どうした?今マンションだから大丈夫だぜ』
『ここしばらくノイローゼ気味…新聞受けに生ゴミいれられたり、朝店いったら、淫乱とか牝豚とか死ねって紙貼られてるし…今日なんて、郵便うけに猫の死骸の一部入ってたの…パソコン開けば死ねってメールばかりで、ファックスは用紙無くなるまでいろんな事送られてくる…』
『真紀、今から行くから!おちつけよ』
俺は急いで真紀の部屋にいった。部屋の中はファックスの紙がうねるように支配している
『淫乱女』『風俗嬢』『今から殺しに行く』など
大きな茶封筒には、パソコンで打たれたものや、動物や人間の死体の写真がたくさん入っていた
『いつから?』
『一週間前くらいかな…初めは店に落書きされてただけで、ペンキで塗り替えてたんだけど…猫の死骸って怖くて』真紀は俺に抱き着いて泣き出した
すぐに新伍に来てもらった
『パソコンはネットカフェからだと思うよ。ファックスはすぐわかるか。真紀、とにかくこれは犯罪だ。今から警察呼ぶから』新伍はテキパキと事をすすめた
真紀は俺から離れなかった。ぶるぶる震えて立っているのがやっとだ…
ふと俺はだれが犯人かなんとなくだがわかった
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