クリスマスの告白

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『そんな時にあんなストーカー事件あって、正直もう心のバランスが狂いかけてた お店で気持ちも精一杯で、病院で安定剤もらってなんとか平常心保ってた でも猫の死骸の一部見つけた時は狂いそうになった…うちの裏にいる野良猫だって…すぐわかった 私可愛がってて毎日餌あげてたの。喧嘩して耳と前足に傷のあるアメショー… 私は店に戻って探し回ったの。そしたらね…裏の木の横にいた右耳と右足切断されて… 私泣きながら手で土掘って、その子埋めてあげた… それから帰ってすぐ雄介に電話したの…お父さんの事知ってたからしづらかったんだけどね』 みんななんて酷い仕打ちするんだ…頑張って生きてる人間に 『だからしばらく睡眠薬とかやめられない(笑)わかってよね』 『俺ここ越してきたのまだ寒かったよな…暑い夏こして、来月は12月。早いもんだな』 『ホントだね(笑)こうやってみんな歳とっていくんだ…同窓会の時思ったけど1番かわったの慎吾だよね(笑)』 『ホントだ(笑)かっこよくなってさ(笑)アイツが1番の出世頭だよ』 『雄介は髪型変わっただけでなんにもかわってない。だから焼肉屋で見つけた時もすぐわかった(笑)』 『真紀もだよ(笑)』 暗い話しはいつか笑い話しに変わっていた 俺のスケベ心はすっかり抜けていた ここにいるのは真紀が好きな俺と頑張って生きてる真紀の二人だ
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