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いつか彼女は本当に生きることができたかもしれない。
まぁそれにはこの地獄から抜け出さなくてはいけない。
無理だと思うが…。
彼女、火狼の薔薇姫は牢獄にいる。
売られた身である彼女は力が使えない状況に措かれて身動きができない。
只今、2450年の6月。
日本はかなり技術が発展していてすべての国民は裕福に暮らしている。
戦争に勝ったためアメリカと日本の関係は逆転した。
そんな中、核兵器を人間に戻す計画が進み、薬を使えば力が使えなくなることが証明され今、彼女がその薬を服用している。
そのため力は使えない。
元々彼女の力は炎を扱い狼になることができるがそれを封じられ彼女はただの奴隷と化した。
大富豪である薔薇姫の主人は彼女を永久不滅の奴隷としてみているようだ。
傷だらけの体にまた鞭がふるわれる。
バッシバッシッ…。
悔しい思いが募る。
どうして自分は何百年も奴隷として生きなくてはならないのか?
自分はもうまともな人間には戻れないのか…。
やせ細りほとんど動けない状態でも彼女は生き続ける。
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