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私は長い髪をいじりながら、まだ止まない雨に少し苛立ちを感じた。
その時、背筋に悪寒が走る。
(何?)
辺りを見回すと、先程まで綺麗だった黒板に
「帰さないよ、一緒に居よう」
と書かれていた。
恐怖?そんなものは無かった。
何時もの事と、私はさっと黒板消しで綺麗に消した。
不愉快だったからだ。
しかし今日は何時もと違った。何時もの悪寒より…強い物を感じ取ってしまった。
これは…危ない…
私は教室を出ようする…が扉が開かない…
(何故…開きなさい)
どうやら私は、自分より力の強いモノを呼んでしまったようだ。
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