「教室、の奇」

5/5
前へ
/44ページ
次へ
  ………   馬鹿にしていた。   学校の怪談なんて…と   私は、「麗子さん」に捕まったらしい。   「麗子さん」は学校の怪談の一つで、…確か、一人で遅く迄残っている生徒を見つけては、殺し、自分と共に永遠の時の中で死に続ける妖怪だ。   私は逃げる為再度扉を開けようとするが、びくともしない。   …   こうなれば、窓からパイプをつたって降りる“しか”ない。   私は窓の外をみた。     そこにはにたりと笑いながら逆さに落下していく「麗子」の姿があった。  
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

488人が本棚に入れています
本棚に追加