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「第二外国語ってどれにする?」
「はぁ?第二も何も日本語が第二外国語だよ」
「中国語か、フランス語か、ドイツ語の中から…って第二!?じゃあ第三はどうする?」
「楽だからドイツ語にするかなー…って退屈すぎるか」
麗がうんうんと頷いている。
「大変だね、バイリンガルは」
「小夜程じゃないけどな」
「だよね!あの人何語なら喋れないの?」
「さぁ」
実際、颯たちはお互いのことをよく知らない。
最初、颯が日本に来た時に通訳してくれたのも実は小夜だ。
颯は小夜に日本語を教わって、今ではこんなに達者に話せるようになったのだ。
「…で、本題だけど?」
「だから公私混同」
「じゃあ、じゃあじゃあ保健室行こ?」
颯はそれには賛成だった為、黙って鞄を持ち上げた。
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