煌_活動

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──疲れた。 小夜も颯と同じく、群れるのは本気で嫌いだ。 だが、颯ほど馬鹿ではないので、こうやって愛想よく付き合ってやってるのだ。 勿論一緒に居て少しは楽しいと思う他人もいるが、それも別に無くて構わないものだと考えている。 しかし、他人は自分に口答えの少なく、 且つ笑顔で頷いてくれる相手を探している為、小夜に集まってくるのだ。 「──…さて、と」 海鳴が持たせた財布の中身で切符を買い、小夜はとある人物の元へ急いだ。 少し郊外に進んだ頃に電車を降り、赤い煉瓦の妙に目立つ洋館。 ──『白桝、黒澄』 扉の上から垂れ下がる紐を引くと、扉の奥に響く鐘の音が聞き取れた。 「小夜?」 顔を出した相手、黒髪の少年は、小夜を見ると少し驚いた顔をする。 「おかえり」 しかし、直ぐ淡い笑顔になり、小夜を扉の奥へと招き入れた。 「どうかした?」 「ん…ちょっと」 「そう」 白桝乃鴉は、そう深く追及せず、台所へ入っていった。 「乃鴉、僕客じゃないから」 「そう、だね」 お茶を煎れようとした乃鴉にストップをかけ、小夜は椅子に座った。
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