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「イーターチャイルド? 物騒な呼び名ですね……。でも、手口を真似した模倣犯という可能性はないんですか?」
真っ青な顔をした神崎が宮原に問いかける。
「その可能性はほぼ百パーセントありません。彼らの模倣をしようなどという馬鹿げた考えを持つものなどいませんから」
「そ、そうですか……」
神崎は震える体を抑えつつ口を閉じた。
それを見ていた芝浦がため息を吐きつつ提案する。
「まあ、雑談はこれくらいにしてお嬢の警護に行こうや……」
「そうですね。侵入者が切咲、しかもイーターチャイルドとなるとお嬢様の身がかなり危ういですし」
「え、で、でも……お嬢様の身辺警護にはかなりの凄腕を雇っていると……」
二人の後を追いながら恐る恐る発言する神崎。
芝浦と宮原は顔を見合わせ笑う。
「な、なんで笑うんですか!」
「いや、本当に切咲を知らないんだなと思ってな」
「警備の為に雇った凄腕のは五人。既にその内の三人が戦闘不能で一人が死亡しているんですよ?」
神崎は唖然とする。
何故なら雇われたという五人は、その内一人を除いて、自分も知っている程裏では有名な人物だったからである。
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