出会い

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12月7日 月曜日 「亀嶋さん、何かしよーな」 『はい』 とは言ったものの、資材補充もコントレも終わってんのに何を…… 「亀嶋さん、コントレはしてくれよんな?」 「ゴミ箱も変えてくれよるな?』 「じゃあ、資材補助も終わりました。ゴミ箱も変えました。コントレも終わってます。じゃあ何しようか」 「俺とか回りの人ら何しよる?何もやることないとき何しよるで?」 「分からん?分からんの。…クレメントって何か知っとん?」 「何?…クレメントって何?」 「ん、掃除やな。掃除するんな。じゃあ掃除しよっか」 「俺とか掃除しよんで。亀嶋さんボーっとこやって居っておんなじ時給もらいよるんよ。俺も750やし、亀嶋さんも750円もらいよるで。そしたらな、俺掃除したりして働きよるのに亀嶋さんボーっとしておんなじ時給もらいよるんよ。何か俺損しとんで」 「やけん、掃除しよな?」 って、いきなり言われてもι とりあえずレーン拭く。 イニシのパン粉とか掃除して、…分からなくて、とりあえずレーン拭いてたら。 「亀嶋さん、そこばっかり拭かんでいーよ。他にも汚いとこようけあるで。はい」 ってホウキとちり取り渡されて、掃いてたら。 「亀嶋さん、資材補助とオーダー入ったらどっち先するん?」 「そうやな。じゃあ、ゴミ箱変えよったらオーダー入りました。どっち先」 「おぉ。ほやな?オーダー先やな。じゃあ、掃除しよってオーダーが入りました。どっち優先しよっか」 「ほうやな。ok、ok」
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