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理奈Side①
あたし、宮本理奈(ミヤモトリナ)。Y中三年生。中学卒業まであと半年。
あたしは今好きな人がいる。
…でも、それはきっと叶わない恋。だって相手は…先生だから。
その先生は別に身長が特別高いわけでもないし、顔は全然かっこよくない。
でも、時折見せる笑顔にあたしはドキッとさせられる。とても生徒想いなとこも好きなんだ。だから生徒からは人気も高い。
そんな先生と喋る勇気もない臆病なあたしは、今日も遠くからあっくんを見つめているだけ…。
あっくん…うちの気持ちに気付いて…?
緋美:理奈ー!!
この子は川多緋美(カワタアケミ)。あたしの親友☆あたしがあっくんを好きっていう事を知ってる唯一の子。めちゃくちゃ行動力があって責任感も強い。
理奈:何?
緋美:今、あっくん居んで!!
あっくんというのは、あたしの好きな先生の名前。本名は埜瑞敦夫(ノミズアツオ)。数学教師でサッカー部の顧問をしてる。サッカーもめちゃくちゃうまいんだ☆
理奈:マジで!?行く行く!…く~~っ😌ヤッバ~💦カッコ良すぎ💓ってか次数学やねんけど💦
緋美:見れるからいいやんっ!!
理奈:それはえぇねんけどぉ…💦
─キーンコーンカーンコーン─
理奈:チャイム鳴った…😓
敦夫:チャイム鳴ったぞ!!早よ教室入れっ!!
ドキッ💓って心臓の音が高なる。そのたびに、【あたしってあっくんの事好きやなぁ】って実感できる。それが嬉しかった。
そしていざ数学…
正直言って…全然分かんない😓仕方ないから残りの時間、あっくんを見つめるか~😌チラッチラッと時々、目が合う。その瞬間がまた好き💓と思ってる間に数学が終わる。
─キーンコーンカーンコーン─
敦夫:おっ、チャイム鳴ったな!!じゃあ終わろかっ!!
「きりーつ」
日直の声が聞こえる。あたしは1番に立つ。笑
「れーい」
みんな、何も言わへんけどあっくんとあたしだけ、「ありがとうございました」って言う。何か二人だけってすんごい幸せ。
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