第一章 はじまり

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「おじちゃんだぁれ?」 女の子はそう尋ねてきた 「おじちゃんはね…」 そこで私ははたと気が付いた この流れは一種の誘拐ではなかろうか… 「?」 女の子は首をかしげながらこっちを見てる 「おじちゃんはね、赤西っていうんだ。おじょうちゃんは?」 黙っていてもあれなんで会話をすることにした いくらなんでもこんな小さい子ひとりで散歩しているわけないだろうから、そのうち親が来るだろう 「あたしはね、里沙。みんなはね、里沙ちゃんって呼ぶよ」 「里沙ちゃんはひとりで散歩してたのかな?」 「うん。そうだよ。あたしさんぽだ~いすき。」 終わった… 親に道を聞くことはできないか… 「里沙ちゃんは村長さんのおうちを知ってるかな?」 「うん。しってるよ。」 「よかったらつれていってくれないかな?」 「いいよ」 助かった… これでなんとかなったな
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