沈んでいった日々

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最後に... 地元の方が話していた事ですが 一年前 季節は真夏の日 若いもんは二グループおり 3人の一グループは沈んだ村へ行き もう一グループ2人は見張りとして残っていましたがヒマになったので慰霊碑に落書きしていました。 それから あーだこーだ話しをして、ふと一人が何げに後ろを振り返ると... ダムの水は放水され先まで干上がり沈んだ村が見えてたのに... 気付いた時には消えていました...... その時 警報は鳴り響きませんでした... 一年後 季節は同じく真夏の日 捜索隊が朝から行方不明の若者を探すため沈んだ村へ行った時、もうすでに道がはっきりと見えるほど干上がっていたみたいです。 そして3人の若者の遺体は、あのコケがびっしりと生えたかやぶき屋根の家中で見つかったのですが... どうやら 3人とも両足が全く 無かったのです... そして 慰霊碑に落書きした2人は... 両手首が不自由になったのですが 原因は不明みたいです.... 真夏のお盆のとある日だけ干ばつではなく、引き潮の用に干上がって沈んだ村が出てくるのですが はっきりとした理由は 解らないのです...。 …終…
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