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そもそも、俺は佐奈が好きなのか?いや、気になりはする。気になりはするが、好きというほどなのか……。
「あ、それに『馬鹿なの?死ぬの?』ってつけてくれ」
というか、好きってなんだ?恋愛の定義は?あれ?そういや、前に毛利が恋と愛は違うとか言ってたような……。
「すまん、ちょっと電話してくる」
そう言って亮が立ち上がろうとすると、
「馬鹿なの?死ぬの?」
「……え?」
「「あ……」」
空気が凍った。
「あんたが余計なこと言うからっ!死ね!死ね死ね死ね!」
扉の向かい側。亮の部屋では、きっと星太が踏み潰されているのだろう。先程から物凄い音が廊下にまで聞こえてきていた。
『おい、なんで北条の怒鳴り声と星太の悲鳴が聞こえてくるんだ』
電話相手の毛利にまで聞こえる始末。
「いや、そんなことはいい!そんなことはいいんだっ!」
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