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瞬間、
「ことみぃぃぃい!!!」
と悲鳴を上げる星太。まるで愛する者の死体を抱えるようにゲーム機を手にする。
その様子を見てさすがに、やり過ぎたかな、と亮も反省する。
「ことみって、由真が出るやつのだろ?お前、相変わらず幼なじみとか妹とか好きだなぁ……」
訂正、やっぱり正義の行いだった。亮は輝夜の言葉で確信した。
「それにしても……、そこで背負い投げかぁ。北条佐奈、攻略しがいがあるな」
「って、おい。お前だけが頼りなんだから、攻略とか言うなよ、毛利」
それにきょとんとする星太。
「え?俺は?」
「いや、もういらん。帰れ」
「はぁぁあ?」
さすがに星太も苛立った。さっきからというもの、自分の扱いがおかしい。こっちは殴られてまで手伝ってやったのに。と彼が思うのも当然であった。
「ていうか、もう作戦とかいらねぇだろ」
半ば確信を持って星太は告げる。
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