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古い。亮が友達によく言われる言葉である。しかし亮は今回ばかりは堪えて、
「いや、こればかりは正当――」
『まぁ、そんなことはいいとして』
「――おい、聞け!」
話が逸らされたことに声を荒立てる亮。流石にこれは大事。譲れない。そう心に決め、星太に更なる反論を挑みかかるが――、
『じゃあ、結婚すれば良くね?』
とカウンター。亮が口をぱくぱくさせている内に、
『あぁ、それがいいな。高校卒業と共に結婚。じゃあ、避妊具もなしで――』
「馬鹿野郎っ!退学っ!退学だ、馬鹿野郎!」
『あぁ、はいはい。じゃあ、俺が貸してやるよ』
「いや、そういう話じゃなくてだな……」
思い返さなければよかった……。亮は額に手をやり心からそう思った。
「てか、なんで理系のあんたが文系のあたしたちに宿題手伝ってもらってんの?」
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