プロローグ

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その昔、この国で指折りにはいるほど由緒正しい貴族の家柄の娘と、どこの生まれかもわからぬ青年が恋におちた。 両親はかたくなに反対するかわりに二人に試練を与えた。 青年は10年の間に、この国における狭き門である王立騎士団に入りその名をあげること。  娘はその年月のあいだ青年と会うことは許されず、王宮でメイドとして姫君にお仕えすること。 両親の考えでは10年もあればお互いの気持ちが冷めるだろうと思っていたのだが…
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