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「本当に知らないんだ…まぁいいや、ところでここは何処?」
リチェは一番聞きたかった事を聞いた
レイは不思議そうに答える
「シルフィアだが??」
その言葉を聞いた途端リチェは一瞬固まった
「・・・はぁ?」
リチェが今までいた国は魔法王国センチュレア…
そしてシルフィアは3000年前に滅びたと言われている大国…
「ほ、本気で言ってるの?じゃぁ今、暦は…」
「5××年だ」
レイが即答したのを見て本当にシルフィアなんだとリチェは実感した
「…う…そッッ…」
リチェは思わず座り込んでしまった
どうすればいいかわからなかったから
今までは名乗ればいろいろな事が出来た
しかし身寄りもいない、お金もない…そんなリチェは絶望状態だった
「行くとこないなら家来るか?」
「…え?」
いきなりの提案…
リチェは驚いていた
「いいの…?」
「あぁ」
レイは泣きそうなリチェに優しく微笑んだ
「助けてもらったしな」
「…ありがとう」
思わずリチェからも笑みがこぼれたが、顔がよく見えないからレイには見えなかったようだ
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