第1話

6/12
前へ
/238ページ
次へ
携帯画面を見るとお母さんから。 「もしもし?」 『かんなちゃん?』 私の携帯なんだから私しか出ないでしょ、普通。 『牛乳が切れちゃったから買って来てくれない?』 「え?!」 『今日の夕ご飯で使うから早めによろしくね~。お金は帰ってきてから渡すから。じゃあね~』 「ちょっと!!」 有無を言わさず電話が切れた。 面倒臭いなぁ……… 「どうかした?ため息なんかついて」 「いや!別に何でもないよ!!ただお使い頼まれちゃっただけ」 「そう」 またニコっと微笑む愛ちゃん。 スッゴく綺麗。 いいなぁ~……… あたしもこんなに綺麗だったら……… な~んて言っても何も変わらない。 仕方ないか。 .
/238ページ

最初のコメントを投稿しよう!

804人が本棚に入れています
本棚に追加