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母親が待つタクシーに向かう途中、シュウとの思い出がフラッシュバックのように、浮かぶ。
温かい手も
シュウの声も
何も変わって無くて
シュウと会えなかった日々が無かったみたいに、あの時のままのシュウにホッとした。
シュウと音信不通になっていた時間を知りたくて、私は聞く。
『ねぇ、シュウ。今までどうしてたの?』
「……」
少し硬くなったシュウの表情に不安になったけど、シュウは少し笑って答えた。
「別に。勉強ばっかりしてたよ。倫子さんは?」
聞かれた瞬間、胸がズキンと痛んだ。
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