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もうすぐこの国は終わるだろう…
怒れた国民達の手で…
国民をまとめているのは赤い鎧の女戦士と青の王子らしい…
僕は城が混乱状態になっている中
動こうとしなかった…
僕にはわかる
この混乱の原因は青の王子と赤い鎧の戦士だ…きっと戦士の方はあの時の赤い服の女性だ…二人共僕達に仕返しをしにきたのだろう…怒り狂った国民達と一緒に…
「レン!今すぐ私と逃げるのよ!」
姉さんの声と扉を勢いよく開ける音が部屋に響いた
「だめだよ…リン…二人で逃げてもすぐみつかるさ…」
僕は静かに話しだす
「ほら、僕の服を貸してあげる…これを来てすぐお逃げなさい…」
「レ…ン?」
リンが泣きそうな顔で僕をみる…
「大丈夫、僕らは双子だよ…きっと誰にもわからないさ…」
僕はリンの頭を撫でながら
微笑んだ
「レン?まさか…嫌だ!ダメ私と逃げるの!」
「私の命令に逆らうの?!何様のつもり?」
リンは泣きながら僕に怒鳴る…
「何様?僕は…私はこの国をおさめるリン王女様さ」
僕は部屋から姉さんを追い出した
《君を悪だと言うのならば…僕だって同じ血がながれてる》
僕は姉さんの泣き声を背に、
ただただ最後の時をまった…
大丈夫、姉さんはこれで運命の鳥籠から羽ばたく事が出来た…
僕はこれでいいこれはあの二人への償いと…
姉さんをずっと一人にさせてしまった罪滅ぼしなのだから…
僕が君を守るから君は何処かでわらってて…
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