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だんだんこの生活にもなれてきた
最初は色々ぎこちなかったけど
今は昔のように
リンと……
「女王様…民衆達が陛下に話があると…」
「今行くわ…」
もちろんリンはちゃんと王女の仕事もしてるようだ…
でも僕は知らなかったんだ…この国が僕の姉さん…リンのせいでこんなことになっているということを…
「王女!このままでは、私達は飢え死にしてしまいます!どうにかしてください」
僕はこの状況を優しいリンが放っておくわけない…
そう思ってた…
がしかし
僕の考えは、甘かったんだ
「…は?今なんておっしゃたの?私は私が快適に過ごせればそれでいいのよ 周りの愚民の世話までしてられないわ!オーッホホホホッ」
僕はおもわず耳を疑った…
「姉さ…ん?」
「なんだと!もう黙ってられない
お前なんかにこの国を任せておけない!」
「な…なんですって…?」
この言葉が姉さんを
怒らせてしまった…
「その者を今すぐ処分しておきなさい 」
数人の兵士がリンに講義した男性を連れて行く
「待ってください!どうかどうか!あの人をお許しください!」
泣きながら僕らの方へ駆け寄ってきた…赤い服をきた女性…さっきの男性の恋人だろうか、しかしリンはその女性の話を無視して僕に話しかける
「レン戻るわよ」
「は…はい…」
僕はただリンについていくしかなかった…
「絶対に許さない…」
たしかにそう聞こえたんだ
…驚いた僕が振り返るとさっきの女性が涙を流しながらこちらを睨んでいた…
本当だったら助けてあげたい…でも…
「ごめんね…」
僕はそれだけいうと女王の後ろにならった…
ただの同情かもしれないけど…
僕にはこれくらいしか出来ないから…
ごめん
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