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僕は次の日リンの食事の為に隣りの町まで、食材を買いにいった
僕があの子とであったのはその帰りだ…
僕は昨日の女性の事が忘れられず
ぼーっとしながら歩いていた…
その時、
「キャッ」
「うわっ」
ボクの体に何かがぶつかっる。
余所見していたからよくわからないけど
女性かな?
「あぁ…ご…ごめんなさい!」
目の前に立っていたのは、緑の髪をした、とても可愛らしい女の子
《一目で僕は恋に落ちました…》
周りにはその子の荷物が散らばっていた
僕にぶつかった時に落としたんだろう。
「だ…大丈夫ですか?!」
僕は慌てて散らばってるものを拾い、その子に手渡した…
「ありがとう…」
とても可愛い笑顔少し大袈裟だけどまるで天使のような…
どういう流れだったかは思い出せないけど
僕とその子はしばらく一緒に散歩することにした。
お互いの事を話しながら…
僕は国の王女に使える召使、彼女はごく普通の町娘…そんな立場の二人が結ばれるわけない
だけど彼女は僕の事を好きだと言ってくれた…
お互いが一目惚なんて事があるなんて…今じゃ考えられないよね
彼女は国のためと小さい頃からいい聞かされ青の王子などに近付いて嘘の笑顔を演じ続けたらしい…
僕はなぜ彼女がそんな事をしなくてはいけないのかはよくわかっていたけれど
リンを恨む気持ちは生まれなかった
僕は夜にまた会う約束をして…城へと戻っていった…
帰った時僕は衝撃的な事実を言い渡された
「あの娘が憎いの…」
姉さんは泣きながらそういった…
「リ…ン…どうして…?」
理由は聞かなくてもわかってる
姉さんは青の王子に恋をしてる
僕が出会ったあの子は…
青の王子に近付いて…
「どうして…っ」
だけど王女があの娘の事…消してほしいと願うなら…僕はそれに応えよう…
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