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その半年後、
アメリカ・エリア51
建物から飛び出した二つの人影。
その一つが銃で狙われるが、もう一人がそれに気付いたのか。
それを庇い、庇った女性に銃弾が当たってしまった。
勇司「そん―――な……なんで……」
藍那「ごめ、ん―――ね……しっぱ、い……しちゃっ………た……」
背中から撃たれ、銃弾は腹部を貫通し、傷口からは止めどなく血が流れる。
勇司はそれを止めようと必死に傷口を押さえるが、なすすべ無く血は流れ続ける。
勇司「止まれよ……頼むから止まってくれよぉぉ!!」
傷口を押さえていると藍那の手が勇司の手を包み、もう片方の手は勇司の頬に当てられる。
藍那「ゆう、じぃ……駄目だよぉ……泣いちゃ……勇司はぁ……正義の………味方になるんでしょ……?」
勇司「あい、な……?」
藍那の言葉を聞いた勇司はなぜかそれが別れの言葉に聞こえた。
そして、二人は六つにも満たない会話をした後、勇司の頬に当てられた藍那の手が地面に落ち、勇司の声にもならない悲痛な叫び声が蒼天の空に谺した。
その数分後、エリア51と呼ばれた場所は跡形もなくなり、飛行する何かがクレーターの中心から飛び立った。
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