プロローグ

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そのさらに半年後、 世界はたった一体の巨大なロボットにより壊滅な打撃を受けた。 もちろん世界がそれに対抗しなかったわけではない。 そのロボットが異常だっただけだった。 多大な軍事力を誇ったアメリカは為す術もなく壊滅し、他の国もそれと同様に滅ぼされた。 国連は最終手段とし、極秘裏に開発されていた“ドール・エクス・マキナ”と呼ばれる人型の機動兵器を導入した。 奇しくもそれは、世界を壊滅まで追いやったロボットを元に作られた兵器だった。 だが、半端なコピーがオリジナルを超えることを出来るはず無く、機動兵器も半数以上が撃破される。 後に“火の七日間”と呼ばれる災害を起こしたそのロボットの名はスペリオル。 それは9999万年の眠りから目覚めた究極の兵器、 “デウス・エクス・マキナ” “機械仕掛けの神”と呼ばれる鉄の巨人だった。
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