プロローグ

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勇司「魔族の襲来……?」 勇司はスペリオルと共に生きていた。 火の七日間のあと、スペリオルは日本の富士火口内で一万年もの間眠りについていたのだ。 勇司「……いやだね。そんなの、自業自得だ」 スペリオルの問いにノーと答えた勇司はコクピットハッチの部分に何か貼り付けてあることに気付く。 勇司「なんだ……?」 こんな所へ人が入ってくるはずもなく、誰もここにスペリオルが隠れていることは知らないはずである。 スキャンするも、どうやら爆発物ではない。 ハッチを開け、勇司はつけられていた耐火性の箱を開ける。 勇司「USBメモリー……?」 勇司はコクピットに入り、USBメモリーをスペリオルの端末に差し込みファイルを開くとそこには動画データが複数残っていた。 それのウィルスチェックをすませ、一番新しいデータを開く。 と―――― 藍那『えっと……ここをこうして……あれ?もう写ってる?』 勇司「なっ……藍那!?」 あの日死んだはずの藍那がなぜ画面に映し出されているのか解らない勇司。 藍那『あ、死んだ私がなんで写ってるのかって思ったでしょ?だけどほら、ちゃんと脚だってあるわよ~~』 カメラを下に向けたのか、藍那の顔から足下へ移動する。 藍那『ね、ちゃんと生きてるでしょ?あぁ……でもカメラじゃ解らないか。私ね、あなたが運んでくれた病院でね、息を吹き返したの……スペリオルがね、助けてくれたんだよ。運んでる途中でスペリオルが自分の自己修復ナノマシンを投与してくれたの』 勇司は驚いてスペリオルを問いただすが、スペリオルは画面を見るようせかす。 藍那『でも、私が目を覚ましたのは、あれから一年後だったんだけどね。それより、今私がどこにいるか解る?』 そう言って今度は画面にスペリオルの姿が映し出される。
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