桜道

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―――――――――――――― ――――――――――― いったい…… 何回目の"転校"なんだろう…… 10回目以降、数えてない…… いったい、俺にとって"母校"と言えるのがあるのだろうか…… いくら、親の仕事が転勤が多いからって…… 異常だ…… それなのに…… こんな生活でも、慣れてしまえば大した事はなかった…… どうせ、俺には"友達"を作る時間すらないんだ…… そして…… 俺はまた新しい町に来た…… 全く知らない町…… 全く知らない光景…… 全く知らない人並み…… はっきり言って、それを見る度に吐き気がする…… また"孤独"な生活が始まる…… でも…… もう、どうでもいい…… 何ヶ月したら、また"転校"するんだから…… 俺は、ここでも一人でいい…… そう考えながら、俺は無言でうつむきながら歩いていた……
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