~静か鳴るサイレン~

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カズサにとって今朝の夢は予想外のものだった。 『ユウジがミライと会っていて、メアドまで交換していた。』 同じクラスとは言え、そう易々とメアドを交換するほどの勇気は持ち合わせていない。 ましてや転校初日の相手からなんて、同じ女子ならともかく、男子にはずいぶんハードルが高い。 さらに、もう一つが組み合わさってしまって尚更やっかいなことになった。 『ユウジもミライに好意がある』 お互いにミライに好意を感じている同士が、朝からそれを知り、顔を合わせるなんて… ナオには悪いが、とてもユウジの顔をまともに見れるわけもない。
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