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カズサとユウジ、二人の心境の様な朝だった。
晴れるわけでもなく、雨が降りそうていうでもない、薄い灰色の空が広がっていた。
その原因となっているのは、昨日二人が知り合った一人の少女だった。
互いに同じ日に少女に対して、少なからずな好意を抱いた。
しかし、その好意には僅かに差があった。
そのため二人の間には、周囲が動物的に感じるだけの空気を作り出していた。
いつものバスの中で、二人の周囲には僅かながら乗客から距離を置かれていた。
その空気を感じてか感じずにか、朝から一度も会話を交わしてない二人へナオはいつもと変わらないノリで声をかけた。
しかし、カズサもユウジも返事らしい返事もせず、ナオも呆れ、そのまま学校へ着いてしまった。
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