出会い

3/6
前へ
/209ページ
次へ
しばらくして、体調もだいぶ良くなってきた頃に……。 ―ガラガラガラ― 保険室の扉が開いた。 「失礼します……」 扉の方から女の子の声が聞こえてきた。 「あれ……先生いないのかな……?」 その女の子は先生が居ないか確かめるため、ベッドの方にきた。 おれが今いるベッドの周りにはカーテンが着いていたため、その女の子は確かめるためにカーテンをめくる。 「あっ……」 「えっ……」 カーテンをめくった女の子はおれの姿を見て固まっていた。 ん? おれはこの女の子に見覚えがあるぞ。 たしか……健二が凄い美少女がいるって騒いでて、写真を見してもらった事があったなぁ…… 西城 美沙だっけか? 他の男子も騒いでたし、間違いないと思う。 「ご……ごめんなさい!」 その女の子は頭を下げて謝る。 「あっ!別に謝らなくていいよ!」 おれは西城さんに喋りかけた。 「その……先生がここにいるかなって思いまして……」 頭をあげた西城さんはおれの顔を見る。 健二から写真で見せてもらった事があったけど、初めて間近でみると凄く可愛い!
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4188人が本棚に入れています
本棚に追加