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しばらくして、体調もだいぶ良くなってきた頃に……。
―ガラガラガラ―
保険室の扉が開いた。
「失礼します……」
扉の方から女の子の声が聞こえてきた。
「あれ……先生いないのかな……?」
その女の子は先生が居ないか確かめるため、ベッドの方にきた。
おれが今いるベッドの周りにはカーテンが着いていたため、その女の子は確かめるためにカーテンをめくる。
「あっ……」
「えっ……」
カーテンをめくった女の子はおれの姿を見て固まっていた。
ん?
おれはこの女の子に見覚えがあるぞ。
たしか……健二が凄い美少女がいるって騒いでて、写真を見してもらった事があったなぁ……
西城 美沙だっけか?
他の男子も騒いでたし、間違いないと思う。
「ご……ごめんなさい!」
その女の子は頭を下げて謝る。
「あっ!別に謝らなくていいよ!」
おれは西城さんに喋りかけた。
「その……先生がここにいるかなって思いまして……」
頭をあげた西城さんはおれの顔を見る。
健二から写真で見せてもらった事があったけど、初めて間近でみると凄く可愛い!
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